Fender Jazzmasterで、ファズ一辺倒ではない「太く、少し潰れ、倍音が揺れる」シューゲイズ音色を目指したGT-1000COREパッチです。名前はJM SYNTH GAZE。ジャンルはシューゲイザー/オルタナティブ/エクスペリメンタルです。
Shields Blenderに感じる、普通のファズとは異なるアナログシンセのような密度を出発点にしました。ただし特定ペダルの再現ではありません。Jazzmasterらしい最初のアタックを残し、「アタック → 太い音の塊 → 適度な減衰 → 後ろに残る空間」という時間変化を狙っています。
このパッチを作った経緯
GT-1000COREの工場プリセットは、音作りの方向性を分かりやすく示すため、あえて極端な設定になっているものがあります。自分はストラトでの音作りに悩んだことをきっかけにChatGPTへ相談し、実機で試聴と調整を重ねながら実用的なパッチを作ってきました。
今回はその方法をJazzmasterへ広げたものです。最初は「シンセ感をもっと足す」方向の案も試しましたが、コードが崩れすぎたり、深い空間系でアタックが埋もれたりしました。最終的には、太いコア音を先に作り、空間系を後ろへ退かせるバランスを選びました。この記事の値は、初期案ではなく、実機で手作業でアレンジした現在の設定を読み取って記録しています。
現在のコア設定
| ブロック | 現在の設定 | 役割 |
|---|---|---|
| COMP | X-COMP/Sustain 35/Attack 70 | ピッキングの芯を残しながら、音の塊を揃える。 |
| DISTORTION 1 | Turbo OD/Drive 36/Tone -4/Bottom +6/Direct Mix 20 | 強いファズではなく、低中域の厚みと軽い圧縮、倍音を加える。 |
| PREAMP A | Twin Combo/Gain 30/Level 60/Bass 55/Middle 53/Treble 46/Presence 42 | 明るすぎず硬すぎないクリーン〜軽いクランチの土台。 |
| EQ 1 | 400 Hzを中心に厚みを補う設定 | 低域を膨らませすぎず、コード感を残した密度を作る。 |
| FX 2 | OD-1(ON) | 前段の太さを壊さず、輪郭にもう一段の質感を足す。 |
| FX 1 | OVERTONE(設定済み・現在はOFF) | 必要なときだけ下成分、ユニゾン、デチューンを加えるための切替用レイヤー。 |
| MASTER DELAY | ON | 音の直後にわずかな奥行きを作り、リバーブだけに頼らない。 |
| REVERB | AMBIENCE/Time 2.6 s/Effect Level 37/Pre-delay 14 ms | 原音を消さず、後ろ側へ広がる残響を作る。 |
弾いたときのイメージ
低音弦の単音では「ブワッ」と太く立ち上がり、Jazzmasterのアタックが少し残ります。和音では完全に団子にせず、歪みの輪郭と空間が別レイヤーとして感じられることを目標にしました。ブリッジ側ではざらついた存在感、フロント側ではより大きな塊感を作りやすい設定です。
使い方と調整の出発点
- まずはギターのボリュームをフル、トーンは開き気味から試してください。
- より異物感が欲しいときは、FX 1のOVERTONEをONにして、下成分とユニゾンを足します。コードが濁る場合は、そのままOFFへ戻すのが基準です。
- 低音弦が膨らみすぎる場合は、DISTORTION 1のBottomとEQ 1の低中域を少しずつ下げます。
- バンド内で埋もれる場合は、まずリバーブ量ではなくPREAMP AのLevelとEQ 1を少し調整します。
配布について
本記事は、制作中の設定内容を記録する紹介記事です。配布用の完成パッチは、BOSS TONE STUDIOの正規機能でエクスポート/インポートできる形式を用意してから案内します。自作アプリによる完全スナップショットの書き戻しは行いません。
ストラトキャスター向けの実用パッチは、GT-1000COREパッチライブラリにまとめています。
※ 本記事の設定はFender 2023 Collection Made in Japan Heritage 60 JazzmasterとGT-1000CORE System Version 2.01での制作記録です。ギター、ピックアップ高、アンプ/ヘッドホン環境で聴こえ方は変わります。
パッチファイルをダウンロード
BOSS TONE STUDIOへインポートするための配布ZIPです。


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